忙しそうな背中の前で、言葉が止まる
分からないことがあっても、
すぐに声をかけられるわけじゃない瞬間があります。
パソコンに向かっている先輩。
電話を切ったばかりの上司。
何人かで話している先輩たち。
「今じゃないかも・・・」
「これくらい、自分で考えるべきかな」
そう思っているうちに、聞くタイミングを逃してしまう。
自分でやってみているうちに、かなりの時間が過ぎてしまったりもする。
そのまま作業を進めて、提出して、「違ったよ」と言われると、
胸の奥がぎゅっとなる・・・
聞こうとして聞けなかった迷いは、
あなたが空気を読もうとしている証拠でもあります。
周囲に心を砕いているからこその気持ちです。
そのやさしさは、間違いではありません。
新人の頃は、
何が分からないのかさえ分からない時間が続くこともあります。
それ自体が、とてもつらいものです。
過去記事 新人社会人の不安は、できないことじゃなく「分からないこと」
「こんなこと聞いていいのかな」と思うとき
新人の頃は、
- これは自分で考えるべきことなのか
- もう一度聞くのは迷惑じゃないか
- さっき説明されたばかりではないか
そんなことばかりが頭に浮かびます。
でも実際は、
多くの職場でいちばん困るのは、
分からないまま進めて、
あとで大きく手戻りが起きること
です。
「聞くこと」そのものより、
“黙ったまま違う方向に進んでしまうこと”のほうが、
ずっと周りを困らせてしまいます。
だから、
完璧に整理された質問でなくて大丈夫です。
たとえば、
- 「ここまで自分なりにやってみたんですが…」
- 「この認識で合っているか、確認させてください」
- 「少しだけ教えてもらってもいいですか」
そんな前置きがあるだけで、
相手は“考えたうえで聞いている”ことが伝わります。
「聞く=迷惑」ではありません。
「確認する」は、仕事の一部です。
むしろ、とても誠実な行為です。
聞けなかった日も、あなたはちゃんと考えていた
声をかけようとして、
結局、今日も聞けなかった。
そんな日は、
「自分はダメだな」と思ってしまうかもしれません。
でも、その裏では、
- いつ聞こうか考えていた
- 相手の状況を見ていた
- 自分なりに答えを探していた
そうやって、
ずっと“考え続けて”いたはずです。
聞けなかった日は、
何もしていなかった日ではありません。
ただ、
「どう聞けばいいか」を
まだ練習している途中の日です。
明日、もし同じ場面が来たら、
昨日より一言だけ早く、
「少しだけいいですか」
と言えたら、それで十分です。
仕事は、
一度でうまくできる人より、
少しずつ“聞けるようになる人”が、
ちゃんと育っていきます。
あなたはいま、その途中にいます。
少しだけ、楽になるための小さな工夫
もし、
声をかけるのが怖いときは、
こんな一言からで大丈夫です。
- 「今、少しだけいいですか」
- 「ここ、確認してもいいですか」
- 「自分なりに考えてみたんですが…」
完璧な質問じゃなくていい。
要点がまとまっていなくてもいい。
「分からないままです」と言えること自体が、
もう十分な仕事です。
まとめ|迷うのは、ちゃんと働こうとしているから
「これ、聞いていいのかな」と思う瞬間は、
あなたが“投げやりになっていない”証拠です。
分からない。
でも、どうにかしたい。
その気持ちがあるから、
あなたは立ち止まり、
考え、迷っています。
聞けなかった日も、
うまく言えなかった日も、
あなたは、ちゃんとその場にいました。
それだけで、
あなたはもう、
“働いている人”です。
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「聞きたいけど、今はまだ聞けない」
そんな夜に、ひとりで確かめられる場所があると、
少しだけ気持ちが楽になります。
